ワードステップアップ解説
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文書のレイアウト
1.段落
段落とは、段落記号から段落記号までの間を1段落といいます。箇条書きのように行の途中で改行すると末尾に段落記号が付き、そこまでが1段落となります、次の行からはまた別の段落となります。
そこで、行の途中で改行するとき「Shift」キーを押した状態で改行すると段落記号の形が通常のものと変わり、2行目以降も同じ段落として継続されます。
また文字の配置、行間などの調整は段落単位にできます。通常、文書内のある部分の行間を調整するには該当の行を選択して調整できますが、ひとつの段落として複数行の文書を作った場合は、その何処か一箇所にカーソルを持っていけば調整ができます。ドラッグ選択する手間が省けるというメリットがあります。
メリットのついでに、段落を意識して文書を作れば、例えば教材のP1にサンプル文書がありますが、市の紹介文でタイトル(松本市)だけに番号(段落番号)を振り、以下の紹介文には番号が付かないようにすることや、次のタイトル(安曇野市)との行間(段落間隔)を広めに調整することなどが簡単にできる点にあります。
行間では、「固定値」にして詳細に設定する方法もあります。通常の文字のサイズ11Ptの1.5倍にあたる16から18Pt(ポイント)に設定すると読みやすい行間が得られます。
また、テキストボックスやオートシェイプに文字を書き込む場合、行間を「固定値」にして設定すれば図のサイズを変えなくても簡単に収まります。
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2.セクション
セクションは、文書を作るときの「レイアウトの単位」です。先ず画面下の「ステータスバー」を見てください。1ページ目は「1ページ、1セクション」、次の2ページ目は「2ページ、1セクション」となっています、ページが変わってもセクションの番号は同じですね。つまり通常では何ページの文書を作っても「レイアウト」は変わらないということです。
さて「レイアウト」って何のことでしょうか、「縦書きか横書きか」、「行間隔は」、「用紙のサイズは」、「余白は」これらのことをレイアウトといいます。
1例ですが、同じ文書ではページ毎に「縦書き」と「横書き」あるいは「A4版」用紙と「B5版」用紙を組み合わせて編集することができないのが基本です。
これらを解決するのには、ページ毎に「セクション」を設定してから「ページ設定」を行えばよいのです。
「ページレイアウト」⇒「区切り」⇒「次のページから開始」を選択し、セクションごとにページ設定を行います。「ページレイアウト」⇒「ページ設定」
セクションの選択は、ページ内の何処かにカーソルがあればそのページのセクションが選択されています。ステータスバー上で「1ページ、2セクション」のように表示されます。今どのセクションかは、画面下の「ステータスバー」で確認すればよいですね。
「セクション区切り」でセクションを作っても「ページ設定」でレイアウトを設定しない限り無効ですので、必ず、セクションごとに「ページ設定」を行います。
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ステップアップ編集
1.ルビ・ドロップキャップ
漢字等に「ふりがな」を付けるには、「拡張書式」の中の「ルビ」で設定します。「ルビ」をつけるということは「ふりがな」を付けることです。
文書を際立たせたい注意喚起を促すときには、文頭の文字を選択して(例 今日)「ドロップキャップ」で文字を大きくします。このドロップキャップした文字は、図のように自由に場所を変えたり、文字のサイズを変えることができます。
2.傍点・脚注
・傍点も注意喚起のために使われます、該当する文字列を選択(例 みずみずしさ)して付けます。
・脚注は、文書内の人名、地名、事柄などにコメントを入れるときに使います。脚注には、ページの終わりや文字列の後に付ける「脚注」と文書の最後(文末)に付ける「文末脚注」の二つがあります。
3.網掛けと透かし文字
網掛けは、文字列単位の場合と段落単位の場合について説明します。文字列の場合は、該当する文字を選択して、段落単位の場合は、その段落内にカーソルを置いてから、「罫線」⇒「線種とページ罫線と網掛けの設定」をクリックして、設定の画面を表示させて行います。
透かし文字は、雛形を利用して作る場合とご自身の署名などオリジナルの透かし文字を作ることができます。尚、Word2003以降では、写真などの図形を透かしにすることができるようになっています。
※編集
透かし文字や図形の編集は「挿入」⇒「ヘッダとフッタ」⇒「ヘッダーの編集」を選択して行えばよいですね。
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図形描画
1.図形の基本
何枚かの図形や写真を組み合わせてオリジナル作品を作る場合、取り込んだ順番に従って重なる点に注意してください。最初に取り込んだものは一番下になるということです。
順番は、「図形の調整」ツールを使って入れ替えることができますが、その分手数がかかります。
※写真の切り抜き
オートシェイプなどの図形を使えば写真を図形に沿った形に切り抜くことができます。
「オートシェイプの書式設定」⇒「色と線」⇒「塗りつぶし効果」⇒「図」⇒「図の選択」を選択して⇒マイピクチャに保存された写真を選択します。
2.チラシと地図の作成
いくつかの図形を組み合わせて小さな図形(信号機など)を作るポイントは、最初は大きく作り、それぞれ組み合わせた図形(部品)を「グループ化」してから小さくしていく点です。
※グループ化
複数の図形を一度に選択するには、「Shift」キーを使って選択します、次に図形の上で「右クリック」して「グループ化」を選択します。それぞれの図形についていたハンドルマークも一つになって、あたかも一つの図として操作できます。
※直前の書式の再現
複数の図形(道路など)に、同じ色・同じサイズに設定するには、最初の図形に色やサイズを設定し、以降は次の図形を選択し、「F4]キーを押します。この操作を繰り返えせば同じものがいくつでも設定されていきます。F4キーは、「直前の書式の再現」をする機能を持っています。
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差込印刷は、文書内やラベルにエクセルで作成した住所録などから必要なデータ(住所・氏名・電話番号など)を順次読み込み自動的に印刷していく機能のことです。
教材はワード2013で編集しています。
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